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2014年4月25日 (金)

地球で一番長生きは

太陽系ができて、そして地球が火の玉から少し冷えて地表に水がたまり始めてから、40億年以上の時が立つ。  宇宙が始まったのが138億年前というのから見れば、太陽系も、何度かの小銀河の衝突から徐々に重い元素ができてからの割合新しい天体ということかもしれない。

さて、この地球に現在生きながらえているものは、実にいろいろとある。 もちろん私たち人間もその一つに過ぎない。 
人間の寿命は、たかだか100年程度、中には長生きする人もいるようだが。  
植物は、数千年も生き続けているものが確認されている。 
現存しないものでは、恐竜は100年以上生き続けたとも言われている。 

しかし、生命の樹を見ていると、恐ろしいことが浮かんでくるのだ。  
太古の昔、生命が誕生し、それがいろいろな形に進化して、微生物から真核多細胞生命体へと突き進んでいくとき、魚が誕生し、恐竜が誕生し、植物が誕生し、鳥が空を飛ぶようになり、人間が現れた。  
この過程の中で、何度も生命の絶滅期があったように思われているが、実際にはすべての生命体が消滅することはなかった。  そう、必ず何かが生き残り、次の時代へとつないでいるのだ。  生命の樹は、すべてが数億年前、いや数十億年前から現在につながっているということを表していることになる。  

ここで突然だが、一個体の寿命ということでなく、連綿と受け継がれているもののことを考えてみよう。 
それは、遺伝子DNA。  一個体は、時間とともに劣化し機能不全を起こし消滅していくが、DNAは、自身が消滅の危機に見舞われないよう、その都度、たった一個の細胞から新しい個体を作り出している。  新しい生命の誕生のことである。 
DNAは、こうして長い年月を次々に新しい個体に乗り継いで、現在までの長い時間を生き続けている。  生命が発生してからの時間のことである。 ひょっとしたら40億年の間? 

もし、DNAに意志があったら、といっても人間とは全く違う形になるのだろうが。 DNAは自らが生き続けるために、いろいろな形に分化し、より環境にあったものが生き残るという方法を選んで、この40億年の間試行錯誤を続け、今日を迎えているのかもしれない。 
DNAの意志といっても、人間には、わかりにくいものである。 人間は生まれてから親に助けられ、長い時間勉強をし、知識を見につけて、人間社会で生きていくようになる。 
例えば、昆虫を見てみよう。 卵から孵って次に何をすべきかは、もう知っている。親に教わったわけではない。 なぜか当り前のこととしてできる。 これはもうDNAにプログラムされているとしか言いようがない。 DNAのプログラムは、DNAが個体の寿命を超えて生き続けるために、自らが作り出した物といえるのではないか。  

生命が発生した時、生命を安定して維持するために生まれたDNAは、自分自身が生き続けるために、世代を超えて生き続ける方法を見つけ、今日まで、進化し、分化し、どのような環境でも生きながらえる道を採ったのではないか。

地球ではDNAが一番長生きで、太古の昔からのいろいろな情報をその中に持ち、またこれからの未来に向かっても、環境に対応できるように変化していくのだろう。 
人間は、その一部にすぎないのかもしれない。 

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